歯科金属アレルギーとは?症状・原因・メタルフリー治療を歯科医師が解説

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「歯の詰め物・被せ物を変えたら皮膚炎が改善した」「金属アレルギーがあって歯科治療が心配」――歯科金属アレルギーは、口腔内の金属から溶け出したイオンが全身のアレルギー症状を引き起こすことがあります。本記事では、歯科金属アレルギーの原因・症状・診断・メタルフリー治療について歯科医師が解説します。

歯科金属アレルギーとは

歯科用金属が唾液・体液によって腐食・溶解し、金属イオンが体内に吸収されてアレルギー反応(IV型遅延型過敏症)を起こす状態です。アクセサリーや時計などの接触による金属アレルギーとは異なり、口腔内の金属から全身に金属イオンが溶け出すことで、皮膚・粘膜などに症状が出ます。

歯科で使用される主な金属

  • 保険の金属冠・インレー:金銀パラジウム合金(パラジウム・銀・金などの合金)
  • ブリッジの金属フレーム:コバルトクロム合金
  • インプラント:チタン(純チタン・チタン合金)
  • 矯正ワイヤー・ブラケット:ニッケルチタン合金・ステンレス
  • 自費の金属:金合金(14〜22カラット)

金属アレルギーを起こしやすい金属

アレルギーを起こしやすい金属の順位は、ニッケル・パラジウム・コバルト・クロム・水銀とされています。日本の保険診療で広く使われる「金銀パラジウム合金」はパラジウムを多く含むため、歯科金属アレルギーの原因として指摘されることがあります。

歯科金属アレルギーの症状

口腔内の症状

  • 口腔粘膜の炎症・びらん・口内炎(口腔扁平苔癬)
  • 舌の痛み・灼熱感(口腔灼熱症候群)
  • 金属修復物周囲の歯肉の黒ずみ(金属の変色沈着)

全身の皮膚症状

  • 掌蹠膿疱症(手のひら・足の裏の膿疱性発疹)
  • 扁平苔癬(皮膚・粘膜の紫色の丘疹)
  • 湿疹・接触性皮膚炎
  • 蕁麻疹

歯科金属アレルギーの診断

歯科金属アレルギーの確定診断は、皮膚科での「パッチテスト(貼付試験)」が基本です。複数の金属試薬を背中の皮膚に貼り付け、48時間後・72時間後・1週間後に反応を判定します。歯科医院では問診・口腔内検査・金属除去後の経過観察から疑いを持つことができます。

メタルフリー治療(金属を使わない治療)

金属アレルギーが確定または疑われる場合、口腔内の金属修復物をセラミック・ジルコニア・コンポジットレジンなどの非金属素材に置き換える「メタルフリー治療」が選択されます。

  • ジルコニアクラウン:奥歯も含めた高強度・メタルフリーの被せ物
  • オールセラミッククラウン:前歯の審美性に優れた被せ物
  • コンポジットレジンインレー:小さな詰め物のメタルフリー選択肢
  • セラミックインレー(e.max):詰め物の自費メタルフリー選択肢

これらはすべて自費(保険外)診療となります。

矯正治療とアレルギー

ニッケルアレルギーがある方がワイヤー矯正を受ける場合、ニッケルを含まないチタン製・ゴールド製のワイヤー・ブラケットを選択するか、マウスピース矯正(インビザライン・キレイラインなど)を検討することをおすすめします。

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監修・執筆:中田雅昭(歯科医師)/東京都町田市・鶴川の歯科医院副院長。歯学部卒業後、一般歯科・矯正歯科・予防歯科を専門に10年以上の臨床経験を持つ。

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個人差があります。金属アレルギーが疑われる場合は皮膚科・歯科でご相談ください。

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