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「矯正治療中でも運動やスポーツを続けて大丈夫?」「マウスピース矯正とワイヤー矯正で違いはある?」——矯正治療を検討している方・治療中の方から、スポーツについてのご質問をいただくことがあります。結論から言えば、矯正中でも基本的に運動・スポーツは可能ですが、いくつかの注意点があります。本記事では、矯正の種類別の運動時の注意点について歯科医師の視点から解説します。
ワイヤー矯正(ブラケット矯正)と運動の注意点
口の中を傷つけるリスク
ワイヤー矯正では、歯の表面にブラケット(金具)とワイヤーが常に付いた状態です。スポーツ中に口に衝撃を受けると、ブラケットやワイヤーが唇・頬の内側を傷つけることがあります。
特にラグビー・バスケットボール・柔道・ボクシング・空手など、接触や衝撃がある競技では注意が必要です。
スポーツ用マウスガードの使用
接触スポーツをする場合は、スポーツ用マウスガード(マウスピース)の使用をお勧めします。ただし、ワイヤー矯正中は市販のマウスガードが合わないことが多いため、歯科医院でカスタムタイプを製作してもらう必要があります。矯正装置を傷つけないよう設計されたタイプを選ぶことが大切です。
装置の破損への対応
スポーツ中にブラケットが外れたりワイヤーが曲がった場合は、すみやかに担当歯科医師に連絡してください。装置が破損したまま放置すると、治療計画が狂うことがあります。
マウスピース矯正(インビザラインなど)と運動の注意点
運動中はマウスピースを外してもよいか?
マウスピース矯正では、食事・歯磨き以外は原則として1日20〜22時間の装着が推奨されています。運動中にマウスピースを外すことは可能ですが、外している時間が長くなるほど治療計画が遅れる可能性があります。
水泳など水中スポーツでは、マウスピースを装着したまま行っても支障はありません(塩素などで変色することがある場合はスポーツ後に洗浄を)。
接触スポーツの場合
接触スポーツ(柔道・ラグビーなど)を行う場合は、マウスピースを外して専用のスポーツ用マウスガードを装着することをお勧めします。ただし、治療効果を維持するためには外している時間を最小限にすることが大切です。
スポーツドリンクとマウスピース矯正
マウスピースを装着したままスポーツドリンク(糖分・酸性)を飲むと、マウスピースと歯の間に液体が閉じ込められ、虫歯リスクが高まります。運動中の水分補給は水(無糖・ノンフレーバー)がベストです。スポーツドリンクが必要な場合はマウスピースを外してから飲むようにしましょう。
矯正治療と激しい運動(歯への力と矯正への影響)
歯には運動中に噛みしめる力が働くことがあります(クレンチング)。特に重量挙げ・格闘技など力を発揮するスポーツでは、歯を強く噛みしめることがあります。
矯正中は歯が動いている状態であり、強い噛みしめが矯正の力の方向と異なる場合、計画通りの歯の移動に影響が出ることがあります。競技の特性が気になる場合は担当歯科医師にご相談ください。
矯正中に運動を避けるべき期間はある?
通常の矯正治療中は運動を避ける期間は特にありません。ただし、歯周外科手術を伴う矯正(一部の成人矯正)や、インプラント固定源を使う治療の後は、術後しばらく激しい運動を控えるよう指示されることがあります。
まとめ
矯正中でも基本的にスポーツ・運動は継続できます。ワイヤー矯正では接触スポーツ時にカスタムマウスガードの使用を検討すること、マウスピース矯正では装着時間を守りながら運動することが大切です。スポーツ中の口への衝撃・装置の破損・脱水への注意も忘れずに。
スポーツを続けながら矯正治療を検討している方は、担当歯科医師にスポーツの種類を伝えた上で相談してみてください。個人差がありますので、具体的な対応方法は歯科医師にご確認ください。
監修・執筆:中田雅昭(歯科医師)/東京都町田市・鶴川の歯科医院副院長。歯学部卒業後、一般歯科・矯正歯科・予防歯科を専門に10年以上の臨床経験を持つ。

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