矯正治療と顎関節症の関係|矯正で顎関節症は改善する?悪化する?歯科医師が解説

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「顎関節症があるけど、矯正治療を受けても大丈夫?」「矯正で顎関節症が改善するって本当?」「矯正で顎関節症になることはある?」これらは矯正歯科でよく寄せられる質問です。本記事では、顎関節症と矯正治療の関係について歯科医師が詳しく解説します。

顎関節症とは

顎関節症(TMD:Temporomandibular Disorder)とは、顎の関節(顎関節)や咀嚼筋(顎を動かす筋肉)に関連する痛みや機能障害の総称です。主な症状は以下の通りです。

  • 開口・閉口時の顎の痛み
  • 顎を動かすときにカクカク・クリックという音がする
  • 口が大きく開かない(開口障害)
  • 顎がずれる
  • 頭痛・肩こり・耳の痛み・耳鳴り

成人の10〜20%程度に何らかの顎関節症の症状があると言われており、特に20〜30代女性に多い傾向があります。

顎関節症の原因

顎関節症の原因は一つではなく、複数の因子が絡み合っています。

  • 歯ぎしり・食いしばり(ブラキシズム)
  • 精神的ストレス
  • 噛み合わせの問題
  • 姿勢(猫背・うつむき姿勢)
  • 顎への外傷
  • 骨格・関節の形態的問題

矯正治療で顎関節症は改善する?

「噛み合わせが悪いから顎関節症になった」「矯正で噛み合わせを整えれば顎関節症が治る」と思っている方も多いですが、現在の研究では、噛み合わせと顎関節症の関係は以前ほど単純ではないことが分かってきています。

矯正治療が顎関節症を改善させるという明確な証拠は限られており、顎関節症の原因は噛み合わせだけでなく、ストレス・ブラキシズム・姿勢など多因子によるものとされています。ただし、骨格的に著しく噛み合わせがずれている場合(骨格性下顎前突など)は、外科矯正と組み合わせることで症状が改善するケースもあります。

矯正治療で顎関節症が悪化することはある?

矯正治療自体が顎関節症を引き起こすという証拠は現在の研究では支持されていませんが、治療中に顎関節症の症状が出ることはあります。これは矯正治療によるものというより、もともと潜在していた素因が症状として現れることが多い傾向があります。

顎関節症の症状がある方が矯正を希望する場合は、矯正前に顎関節症の治療(スプリント療法・薬物療法など)を行ってから矯正を開始することが推奨されることが多いです。

顎関節症がある方の矯正で気をつけること

  • 矯正前に顎関節症の現状を担当医に詳しく伝える
  • 顎関節症が重度の場合は、矯正前に顎関節専門医のコンサルテーションを受ける
  • マウスピース矯正(インビザライン・キレイラインなど)は顎への負担が少ない傾向があり、顎関節症の方に選ばれることもある(ただし必ず担当医と相談)
  • 矯正中に顎の痛みが悪化した場合はすぐに担当医に報告する

顎関節症の治療法

  • スプリント(マウスピース)療法:就寝中にマウスピースを装着して顎関節への負担を軽減する
  • 薬物療法:消炎鎮痛剤・筋弛緩剤などの処方
  • 理学療法・運動療法:顎の筋肉のストレッチ・マッサージ・開口練習
  • 行動療法・認知行動療法:ストレス管理・食いしばりの意識的な改善
  • 関節注射・外科処置:重度の場合に選択される

顎関節症の多くは保存的治療で改善する傾向があります。まずは歯科口腔外科・顎関節専門クリニックに相談することをおすすめします。

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監修・執筆:中田雅昭(歯科医師)/東京都町田市・鶴川の歯科医院副院長。歯学部卒業後、一般歯科・矯正歯科・予防歯科を専門に10年以上の臨床経験を持つ。

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個人差があります。症状が続く場合は歯科医院や顎関節専門外来でご相談ください。

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