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「親知らずを抜いた後、3〜4日経っても痛みが増してきた」「抜歯後の穴が空洞になって臭う」――それはドライソケット(乾燥窩)かもしれません。本記事では、ドライソケットの原因・症状・予防法・治療法について歯科医師が詳しく解説します。
ドライソケットとは
通常、歯を抜いた後の穴(抜歯窩)には血の塊(血餅)が形成され、これが傷口を守りながら骨や歯ぐきが再生するクッション役を果たします。ドライソケットとは、この血餅が何らかの理由で失われ、抜歯窩の骨が直接口腔内に露出した状態です。骨が露出することで強い痛みが続きます。
ドライソケットの発生頻度
一般的な抜歯では1〜5%程度で起こるとされていますが、下顎の親知らずの抜歯では20〜30%前後に見られるという報告もあります(難度の高い抜歯の場合)。
ドライソケットの症状
- 抜歯後2〜3日目から痛みが増悪する(通常は徐々に改善するはず)
- 激しい拍動痛・ズキズキする痛み
- 抜歯窩をのぞくと空洞になっており、骨(白っぽい)が見える
- 口臭・腐敗臭がする
- 鎮痛剤が効きにくい
ドライソケットの原因
- 強いうがい:抜歯後のうがいを力強くすると血餅が流れ出てしまう
- ストローの使用:陰圧(吸引力)で血餅が引き出される
- 喫煙:タバコの煙が血餅に悪影響。ニコチンは血管収縮・免疫低下も引き起こす
- 飲酒:血流促進で血餅が溶けやすくなる
- 触ること:舌や指で抜歯窩を触る
- 感染:口腔内細菌による感染で血餅が溶解
- 抜歯の難度が高い:埋まっている親知らずの抜歯では骨を削るため、治癒が遅れやすい
ドライソケットになってしまったときの治療
ドライソケットの治療は、基本的に「傷口の洗浄と薬剤の填入」です。
- 歯科医院で抜歯窩を洗浄・消毒する
- ヨードホルムガーゼ(ドレッシング剤)を抜歯窩に填入して骨を保護する
- 鎮痛剤・抗菌薬の処方
- 1〜2週間程度、定期的にガーゼを交換しながら治癒を待つ
ドライソケットを自己処置しようとすると悪化することがあるため、必ず抜歯を行った歯科医院を再受診してください。
ドライソケットの予防法
- 強いうがいを避ける:抜歯当日〜翌日は口をゆすがない。水を口に含んでそっと吐き出す程度にする
- ストローを使わない:抜歯後数日間は飲み物をストローで飲まない
- 禁煙する:少なくとも抜歯後3〜5日間(できれば1週間)は喫煙を控える
- 飲酒しない:抜歯後24〜48時間は飲酒しない
- 触らない:舌・指・食べ物で抜歯窩を刺激しない
- 激しい運動・入浴を避ける:血圧上昇で出血・血餅の溶解を防ぐため、当日〜翌日は安静に
抜歯後に気をつけること(一般的な注意点)
- 抜歯当日はガーゼをしっかり噛んで圧迫止血する(30分程度)
- 腫れ・痛みは術後2〜3日がピーク(徐々に軽快するのが正常)
- 食事は反対側の歯で噛む・柔らかいものを食べる
- 歯磨きは抜歯した側を避けながら行う
- 服用した薬(抗菌薬・鎮痛剤)は指示通りに飲み切る
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監修・執筆:中田雅昭(歯科医師)/東京都町田市・鶴川の歯科医院副院長。歯学部卒業後、一般歯科・矯正歯科・予防歯科を専門に10年以上の臨床経験を持つ。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個人差があります。抜歯後に強い痛みが続く場合は必ず歯科医院を受診してください。

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