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「朝起きると顎が痛い」「歯が割れた」「パートナーから歯ぎしりがひどいと言われた」――そんな悩みを抱えている方に向けて、歯ぎしり・食いしばり専用のマウスピース(ナイトガード)について歯科医師が詳しく解説します。
歯ぎしり・食いしばりとは
歯ぎしり(ブラキシズム)は、睡眠中に歯を強く擦り合わせる「グラインディング」と、強く噛みしめる「クレンチング」、そして歯をカチカチと打ち鳴らす「タッピング」の3種類があります。日本人の約10〜20%が自覚しているとも言われており、ストレスや噛み合わせの問題が主な原因とされています。
歯ぎしりを放置するリスク
- 歯の摩耗・破折:強い力で歯が削れ、割れることがある
- 顎関節症:顎の関節に負担がかかり、口が開けにくくなる・痛みが出る
- 知覚過敏:歯のエナメル質が削れ、冷たいものがしみるようになる
- 歯周病の悪化:歯に横方向の力がかかり、歯周組織が傷む
- 詰め物・被せ物の破損:セラミックや銀歯が欠けることがある
- 頭痛・肩こり:咀嚼筋(側頭筋・咬筋)への負担が頭痛や肩こりにつながる
ナイトガード(マウスピース)の役割
ナイトガードとは、就寝中に装着するマウスピース型の装置で、歯ぎしり・食いしばりによる歯や顎への負担を軽減することが目的です。歯同士が直接ぶつかるのを防ぎ、歯の摩耗・顎関節への過度な圧力を和らげる効果が期待できます。
ナイトガードの種類
保険適用のナイトガード(スプリント)
歯科医院でお口の型を取り、歯技工士がオーダーメイドで作製するハードタイプのマウスピースです。顎関節症の診断が必要ですが、保険適用で作製できます。
- 費用:3割負担で3,000〜5,000円程度
- 素材:硬質レジン(プラスチック)
- 特徴:耐久性が高く、歯ぎしりが強い方に向く
自費のナイトガード(ソフトタイプ)
柔らかい素材(ソフトレジン)で作製するタイプです。装着感が良くて使いやすいのが特徴ですが、歯ぎしりが強い方には穴が開きやすい傾向があります。保険適用外で作製する場合に多く使われます。
- 費用:5,000〜1万5,000円程度(自費)
- 特徴:装着感が柔らかく、慣れやすい
自費のナイトガード(ハードタイプ・高精度)
CAD/CAMや歯科技工士の精密な作業で作製される高品質なハードタイプ。適合が良く、長期間使用できる傾向があります。
- 費用:1万5,000〜5万円程度(自費)
市販のナイトガード
薬局・通販で購入できる市販品は安価(1,000〜3,000円程度)ですが、お口の型に合わせたオーダーメイドではないため、フィット感が低く、外れやすかったり、顎に負担がかかることがあります。歯科医院のナイトガードと比較すると効果が限定的であることが多い傾向があります。
ナイトガードを作製する流れ
- 歯科医院で症状の確認・診査(レントゲン・噛み合わせ検査)
- 上または下の歯型を採取
- 歯科技工士がナイトガードを作製(1〜2週間)
- 装着確認・噛み合わせ調整
- 使用方法の説明を受け、持ち帰る
ナイトガードのお手入れ方法
- 毎朝外したら流水で歯ブラシを使い洗浄(歯磨き粉は研磨剤が含まれるためNG)
- 週1〜2回、専用の洗浄剤に浸して除菌
- 使用後は乾かしてからケースに収納
- 熱湯消毒・乾燥機の使用は変形の原因になるためNG
ナイトガード以外の歯ぎしり対策
ナイトガードは歯を守る対症療法であり、歯ぎしり自体を治すものではありません。根本的な対策として以下も有効とされています(個人差があります)。
- ストレス管理:瞑想・ヨガ・カウンセリングなど
- ボトックス注射:咬筋へのボツリヌス毒素注射で噛む力を和らげる(自費・保険外)
- 噛み合わせ治療:噛み合わせが原因の場合、矯正治療が有効なこともある
- 認知行動療法:食いしばりの習慣を意識的に改善する
歯ぎしりの症状が強い場合や、顎の痛みが続く場合は、まず歯科医院を受診し、適切な診断を受けることをおすすめします。
監修・執筆:中田雅昭(歯科医師)/東京都町田市・鶴川の歯科医院副院長。歯学部卒業後、一般歯科・矯正歯科・予防歯科を専門に10年以上の臨床経験を持つ。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個人差があります。症状に応じて歯科医院でご相談ください。

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