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「うちの子、下あごが出ているけど大丈夫?」と不安を感じている保護者の方は多いかと思います。受け口(反対咬合)は早期発見・早期治療によって改善できる可能性が高い歯並びの問題です。本記事では、受け口の原因・見極め方・治療の開始時期・方法・費用について歯科医師が詳しく解説します。
受け口(反対咬合)とは
通常、上の前歯は下の前歯の外側に位置します(正常咬合)。受け口とは、下の前歯が上の前歯より前に出ている状態を指し、医学的には「反対咬合(はんたいこうごう)」と呼ばれます。横から見ると下あご(下顎)が前に突き出ているように見えるのが特徴です。
受け口の原因
遺伝的要因
両親や祖父母に受け口の方がいる場合、子供にも遺伝しやすい傾向があります。特に骨格性の反対咬合(下顎が骨格的に大きい・上顎が小さい)は遺伝の影響が大きいと言われています。
口腔習癖
下唇を噛む癖・舌を前歯の裏に押し当てる癖(舌突出癖)・口呼吸などの習癖が、受け口を引き起こしたり悪化させたりすることがあります。
乳歯の問題
乳歯の早期脱落・虫歯による乳歯の形態異常・乳歯の咬み合わせの問題が、永久歯の萌出方向に影響することがあります。
受け口を放置するリスク
- 咀嚼機能の低下:上下の歯が正しく咬み合わないため、食べ物を噛み切りにくい
- 発音の問題:サ行・タ行などの発音に影響が出ることがある
- 顔の成長への影響:下顎の過成長が続き、骨格的な問題が進行することがある
- 精神的影響:外見を気にして自信を失うことがある(特に学童期以降)
- 成人後の治療が複雑化:骨格的に固まってから治療する場合、外科矯正が必要になることがある
受け口の治療開始時期
3〜5歳(乳歯列期)
乳歯が生えそろう3歳ごろに受け口に気づいた場合は、歯科医師への相談をお勧めします。ただし、乳歯列期の受け口は自然に改善することもあり、経過観察となることが多いです。必要に応じて「チンキャップ」などの装置を使用することがあります。
6〜9歳(混合歯列期:前期)
永久歯が萌出し始めるこの時期が、受け口治療の「黄金期」とも言われます。上顎の成長を促す「上顎前方牽引装置(フェイシャルマスク)」や「拡大床」などを使うことで、上顎の骨格を前方に引き出し、下顎との関係を改善できる可能性があります。
10〜12歳(混合歯列期:後期)
永久歯が生えそろう直前のこの時期も治療可能ですが、骨格の成長が残り少ないため、装置の効果が限られてくることもあります。
13歳以降(永久歯列期)
永久歯が生えそろい、骨の成長が落ち着いてきたら、ブラケット矯正やマウスピース矯正で歯並びを整えます。骨格的な問題が大きい場合は、成長が完了してから外科的矯正治療(顎矯正手術)を検討することがあります。
受け口の治療法
チンキャップ
顎にキャップをかぶせ、頭部へのバンドと連結して下顎の成長を抑制する装置です。就寝中など決められた時間に使用します。成長期のみ有効で、下顎の過成長が原因の受け口に使われます。
上顎前方牽引装置(フェイシャルマスク)
顔の前に装着するフレームに口腔内の装置からゴムをかけ、上顎を前方に引き出す装置です。上顎の成長不足が原因の受け口に有効とされています。
ブラケット矯正・マウスピース矯正
永久歯が揃ったのちに行う矯正治療です。歯の位置・傾きを整えて咬み合わせを改善します。
治療費の目安
- チンキャップ・フェイシャルマスクなど(一期治療):15〜30万円程度
- 永久歯期のブラケット矯正(二期治療):40〜80万円程度
- 外科矯正(骨格的問題が大きい場合):手術費用+矯正費用で保険適用の場合あり
治療費は医院によって異なります。必ず事前に見積もりを確認してください。
まとめ
受け口(反対咬合)は、早期に発見して治療を開始することで、骨格的な改善の可能性が高まります。「もう少し様子を見よう」と放置せず、3歳前後から定期的に歯科検診を受けることをおすすめします。気になる方は小児歯科・矯正歯科への相談を検討してみてください。
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監修・執筆:中田雅昭(歯科医師)/東京都町田市・鶴川の歯科医院副院長。歯学部卒業後、一般歯科・矯正歯科・予防歯科を専門に10年以上の臨床経験を持つ。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。個人差がありますので、詳しくは歯科医院でご相談ください。

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